近世中後期上方文壇人的交流データベース

プロジェクト代表

飯倉洋一(大阪大学)

プロジェクトメンバー

盛田帝子(京都産業大学)

加藤弓枝(名古屋市立大学)

山本嘉孝(国文学研究資料館)

データベース統括プログラマー

Leo Born(ハイデルベルグ大学)

出典

「妙法院日次記人的交流年表稿」

「六帖詠草人的交流データ」

(いずれも飯倉洋一編集『近世中後期上方文壇における人的交流と文芸生成の〈場〉』2017-2021科学研究費補助金基盤研究〈B〉〈JSPS 17H02310〉研究成果報告書、2022年所収)

参考・関連ページ

飯倉洋一「人的交流と文芸生成の〈場〉―研究報告概要―」(飯倉洋一編集『近世中後期上方文壇における人的交流と文芸生成の〈場〉』2017-2021科学研究費補助金基盤研究〈B〉〈JSPS 17H02310〉研究成果報告書、2022年)

近世中後期上方文壇人的交流データベースhttps://jintekikoryu.is-trm.net/top

プロジェクト内容

近世中後期の上方文壇における人的交流ネットワークの模様を明らかにするプロジェクト。

ここでは、京都東山七条の天台寺院・妙法院の長期記録である『妙法院日次記』のうち、近世後期に文芸サロンを形成した妙法院宮真仁法親王に関する記述と、江戸中後期の上方歌壇の要人・小沢蘆庵(1723-1801)の自筆歌集『六帖詠藻』中に登場する人物と〈場〉に注目。両記録の人的交流に関わる事項を収集してデータベース化し、JBDB上で検索可能にした。

本研究はJSPS科研費17H02310の助成を受けたものである。

※『六帖詠藻』関連データは後日追加予定※

研究目標

本プロジェクトは、江戸中後期の上方文壇における文芸の生成・展開について、多様な〈場〉や人的交流に注目してその様相を明らかにし、近世文学史への新視座を提供することを目標とする。

『妙法院日次記』関連は、『妙法院日次記』(刊本:妙法院史研究会校訂『妙法院日次記』、第22までは続群書類従完成会、第23から25までは八木書店)をもとに、安永5年(1776)から寛政8年(1796)に確認できる妙法院宮真仁法親王に関する学芸・文芸関係の人的交流の様相を可視化し、その文芸生成の〈場〉を見ていく。

『六帖詠藻』関連では、『六帖詠草』(刊本:蘆庵文庫研究会編『研究叢書486 小沢蘆庵自筆 六帖詠藻 本文と研究』和泉書院、2017年)をもとに、歌会・歌合記録に登場する人物と〈場〉に注目。さきの妙法院宮真仁法親王のほか、多様な文人・画人らと交流した蘆庵をめぐる〈場〉が織りなす文芸交流・生成像を明らかにする。