近世におけるヨーロッパと日本(1549年~1640年)

プロジェクト代表

Lucio de Sousa (東京外国語大学)

サブ・コーディネーター

Eliseu Pichitelli (東京外国語大学)

研究内容

「近世の日本人移民」と「近世日本におけるヨーロッパ人」の2点を軸とする、Lucio de Sousa氏の研究プロジェクト。

研究目標

16世紀から17世紀にかけての世界における日本の意義を、より広くグローバルな視点で捉え直すことを目標とする。

「近世の日本人移民」では、まず16世紀から17世紀にかけてのヨーロッパおよびアメリカへのアジア人の移民を年代順に調査し、次に日本人の海外ディアスポラ、ヨーロッパおよびアメリカにおける最初の日本人コミュニティの形成と展開について再構築を試みた。これにより、無名の日本人移民の渡航先での生活や、彼らが属していた社会的ネットワークを明らかにし、欧米に住む初期日本人移民に子孫がいたのか、彼らが暮らした社会で同化していたのか(いなかったのか)を解明した。

「近世日本におけるヨーロッパ人」では、日本におけるヨーロッパ人の存在と、平戸と長崎における最初のヨーロッパ人コミュニティの形成と展開について再構築を試み、日本に定住した無名のヨーロッパ人移住者の生活と彼らが所属した社会的ネットワークを明らかにした。